2013.05.01 Wednesday
ふくしまのお米と野菜。〜福島の4月〜
美味しいものを安心して食べたい。
誰もが思う気持ちだと思います。
お店に並ぶ食べ物は、どんな風に自分たちのところにやってくるのかな。
それがわかると美味しさも増して、安心感がもてると思います。
人の手によって大切に育てられ、見ることのなかった努力を知ると、
美味しさも一層増すことができました。
福島のお米と野菜。
こんな風に私たちの手元に。

4月の福島です。
田んぼはまだ冬眠中。
これからの作業に備えて体力温存しているかのように思えました。^^
今話題の会津若松。
観光客の方も続々と増えてきたようで、
地元の方が笑顔でお話してくれました。
安堵。何よりももっと福島の良さを知ってほしいという気持ちが伝わってきました。

教えてくださったのは、JA会津みどりさん。
こちらに届けられるお米と野菜は、
すべてシンチレーション(放射能測定装置)にかけられます。

野菜は細かく切ってから測定。
毎日届けられるものを、必ずする作業です。

装置にかけるために、野菜は小さく切ってから、容器に詰めます。
空気が入らないように丁寧に詰めていきます。

なまりでできたシンチレーション。
現在福島のJAさんには必ずある装置です。
そして必ず検査され、出荷されています。

1回の測定時間は、1000秒。
15分ちょっとかけて検査されます。
1つの野菜に15分。
基準値以下はもちろん、
「検出されず」と判定されたもののみ出荷されます。
野菜やお米だけでなく、
田植え前には、田んぼの土壌、用水も検査されます。
農家さんに声をかけて、持参してもらい検査をするのです。
そろそろそんな頃です。
と、お話してくださいました。^^

届けられたお米は、低温倉庫で保管されます。

新米が入ってくる時期には、この倉庫はいっぱいになるそうです。
4月の倉庫は、がら〜んとしてました。

震災後に導入されたシンチレーションです。
今まで届けられたお米は、低温倉庫に入り出荷待ちをしていました。
震災後は、低温倉庫に入る前に全量全袋がシンチレーションにかけられ、
低温倉庫に入ります。
そして出荷されるときも、全量全袋。
二度の検査を得て、各農協や精米工場に運ばれます。

このような機械で米袋が上げられ、

シンチレーションを通って、

合格判定されたもののみが、出荷されます。
1袋ずつこの装置を通過し、運ばれるのです。

人の手によって、一枚ずつQRコードのついたシールが貼られます。

このQRコードを見れば、このお米の情報がわかる管理システムです。
しっかりと情報が表示できるからこそのシステムだと思います。

低温倉庫内には、出荷待ちの玄米状態のお米がたくさん積まれてます。
この倉庫には、お米の香りでいっぱい!!
こうして丁寧な検査を得て、次なる工程に進みます。
いつも見る白い米、精米されたお米は、次の工程へ進むのです。
そのお話はまた今度♪

低温倉庫で眠るばかりではありません。
農家さんが保管できない分のお米は、この管理システムを使う方法もあるのです。
JA会津ばんげカントリーエレベーター。
米所には見かける大きな建物。
お米の品質と保ちながら保管してくれる米蔵です。

1トンもお米が入るフレコン。
1トンって・・・?
確かに・・・想像もつかない量ですが。^^;
農家さんから運ばれるお米は、荷受け作業をされます。

一時保管される貯留ビン。
もちろんお米の種類別に保管されます。

生もみは水分が高いので、
乾燥→サイロ を移動させて、回転させながらお米を保管します。
そのあと玄米として出荷されます。
常にお米を循環させているので、
カントリーでの保管はお米の鮮度を保ったままできるので、
お米にとってもいいですね。

会津のお米はエコ米。
農薬、化学肥料を2割以上も減らし、良質なたい肥を使用したお米なのです。
美味しいものを美味しいと思う気持ち。
ちゃんと知るとなおさら美味しいと思えます。

福島の野菜でできたふりかけ。
美味しいふくしまのお米と一緒にいただきます!
娘と息子が絶賛ドハマリ中です。
そんな晩御飯メニューはこちらです。^^
→→ ちょりまめ日和
JA全農福島さんのサイトでも、
お米に関するトピック情報が掲載されておりますので、ぜひご覧ください。
>> 【ふくしまの米】
次回は、その続き。
手元に届けられる白米への道です♪
